さくらさくら2009

  • 26 千鳥が淵の月
    この季節だけは日本人に生まれてよかったと思う。

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2006年2月28日 (火)

ひっそりと

お祝いしましょう。

わたしの白鳥3周年。

3年前のこの日の衝撃を一生忘れないでしょう。

今は白鳥ではないアダムも受け入れて愛するようになったけど、アダムではない白鳥を愛することは、たぶんない。と思います。

マシュー・ボーンの「白鳥の湖」は愛していますよ。
あれほど完成された舞台作品はそうあるものじゃありません。
今まで見たうち、わたしの中では衝撃度で言ったら1,2位を争う舞台です。
(去年SHIROH見るまではダントツNo.1だったんですけど…)

今ごろですが、書いておきます。

昨年の再来日公演見て思いました。
ほんっとにこの舞台はよくできてる。ほとんど完ぺき。
これだけチャイコフスキーの音楽をもれなく効果的に使った振り付けは他にないと思います。チャイコフスキーにぜひとも見せたかった。きっと泣いて喜んだでしょう。これが自分の表現したかった世界だと。

4回見て4組のスワン&王子を見れました。

ジェイソン&クリス
ジェイソン&首藤
ホセ&クリス
ホセ&ニール

この中では最後に見たホセ&ニールに一番感動しました。
女王様はニコラ・トゥラナ、そして生オケというベストな組み合わせだったこともあるでしょう。
これまで他の王子たちが多かれ少なかれ「間違ってここに生まれてきてしまった」悲壮感をかもし出していたのに対し、ニール王子は一見完ぺきな王子様です。その分内面とのギャップが、引き裂かれるような苦しみとして胸に迫ってきました。ラストシーン、わたしのところからは遠くてわからなかったのですが、ニールは何かをみつけて安心したようにふっと笑顔を浮かべて絶命したそうですね。それを聞いて鳥肌立ちました。

マシュー・ボーンの「白鳥の湖」は、アダムなしでもこうやって新しいキャストを得て、別の地平を目指していく。そのことを身にしみて感じた瞬間でした。

と、同時に、アダムにとってもマシュー白鳥との関わりは彼の人生の一部に過ぎないと理解しました。どんなに大きな「一部」だとしても。

マシュー・ボーンとアダム・クーパーの人生の交差はバレエ界、ダンス界、舞台芸術全般における奇跡だったのかもしれないと思います。
その短い邂逅の最後の瞬間をわたしたちは日本で目撃できたのだということ、それがどんなに貴重な体験だったか、今さらながら思い知りました。

アダムはもう白鳥を踊らないでしょう。それでもいい。
これからはアダム・クーパーというダンサーを、彼自身の表現したいものをみつめていこう、そう決意しました。
東京公演千秋楽でホセ&ニールの白鳥を見た帰りの電車の中で、「危険な関係」のストラップ、アダムの名前をそっと撫で続けていました。さよなら、アダム・スワン。

もちろん、マシュー・ボーンという天才的な振り付け家の仕事も注目してます。多少当たり外れはありますが、やっぱりこの人の作る舞台世界はわたしの好みにすごく近いと思うから。

アダム・スワンとの出会いの記念日なのに、決別の話になっちゃいました。
でもこれが今のわたしの正直な気持ちです。

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