さくらさくら2009

  • 26 千鳥が淵の月
    この季節だけは日本人に生まれてよかったと思う。

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2008年4月30日 (水)

ミュージカル「Zorro」舞台レポ(第1幕その3)

第1幕
第11場

舞台中央の高い位置に橋がかかっている。
橋の右手から、ラモンが出てきて、下の兵士に向かって、大声で何やら叱咤激励。鍛錬の監督といったところ。
そこに橋の左手から、ディエゴが出て来て、どなっているラモンのそばまで来ると、橋の欄干にもたれかかる。
ラモンがどなっている下を眺めやり、兵士たちは大変なんだねー、と言うと、ようやくラモンは、気づいた様子でディエゴ!?と驚く。
ここで何している?と問われて、スペインで散々やりたい事やってあきたからね、それにルイサが迎えに来たから、と言うと、ラモンはルイサがスペインに?と驚く。
それで、ここでの予定は何かあるのか?と聞かれて何ってあれやこれや遊んでいて、まあ、女とも楽しくやっているし、気楽にやっている、というような答えに、ラモンは、お前の父上の件は、残念だったと、言うが、ディエゴは関心なさげに、済んだ事だ、とあっさり返し、ラモンの方が驚いて、なんだって?自分の父親の事じゃないか!とあきれてたしなめる。ラモン自身は、彼は腹ちがいの弟だと承知しているわけで、ここは、思わず兄の気持ちが出たところか。お前には、せっかく高貴な血が流れているのに、残念な事だ、と言う。
ディエゴに跡を継ぐ気があるのか探るための会話でもあるので、ディエゴはぬらりくらり言いぬけ、ラモンの頭の後ろからパッと薔薇を出してみせたりして、ラモンの気をはぐらかす。ディエゴには、どうやら父親の跡継をするつもりがなさそうだ、と見極めたのか、ラモンのディエゴに対する態度は、やさしくなる。
ラモンに、お前は、気楽でいい、自分は、気の休まるひまもない、明日も、ちょっとした見せ物をやらなくちゃならないのだが、と言われて、ディエゴは、見せ物だったら、町の広場でやればいいじゃないか、と提案し、ラモンも、広場で、やるというのは、いいかもしれん、と納得する。
それは首吊りなのだが、と言われて、ディエゴは、えっ!?と思うそぶりだが、すぐに無関心をよそおう。
じゃあ、と別れ際に、ラモンは仲間に打ち明けるように、実は、ちょっとした計画もある。それは、ルイサと結婚しようと思っていることだ、と言うが、ディエゴは、やはりへえ、そうなの、という程度の関心しか示さず、二人は各々、橋の両側に立ち去る。
舞台暗転

第12場
舞台中央に絞首台。兵士が、首くくりの縄を3本用意している。両側の家々や絞首台の元では、女たちが嘆きの歌を歌っている。
舞台左手前のバルコニーから、ラモンが指示をすると、両手を縛られた男が3人、兵士に引き立てられて出てくる。女の一人は身を振り絞って兵士に懇願し始めるが、ラモンはいっこう頓着しない。イネスも気をもむように見ている。ラモンの指示で、兵士は男たちの首に縄をかける。
そこに、ルイサが走り出てきて、待って!この人たち無実です!どうか、やめて!とラモンに向かって叫ぶが、ラモンは、むろん聞かない。
こいつらは反逆者だから、必要な事なのだ、と言い放つや、兵士に決行の合図をせんとしたところに、ロープスイングで黒マスク、黒マントの男が絞首台にぶち当たるように飛び込み、男たちの縄を切り、一気に絞首台を突き崩し、3人の男は、たちまち逃げ出して、大騒ぎになる。ラモンは、そいつを捕まえろ!と大声で指図するが、男は、ロープで大きくスイングして追っ手を逃れ、舞台右手に消えた、と思うや、また今度は大きく舞台左手に横切り、兵士は、それを追って、ぶつかったりすべったり。ラモンはそれを見て、追うように消え、舞台奥の建物の2階に姿をあらわし、男の姿を追う。
建物の1階、2階とも側面はバルコニーのようにせり出して通路になっており、ラモンがふいにその通路に姿を現すのは、結構神出鬼没で油断ならない。かかったはしごから機敏に降りたりあがったり、スタントなしで本人がちゃんとやっている。
あたふたしていたガルシア軍曹は、広場に降り立った男に、一睨みされて、恐怖で気絶してしまう。
男は、身軽に兵士たちと剣でやりあい、再びロープにつかまると、大きなスイングで、右手の建物に取り付き、高い壁をよじ登って、天井近くに消えて行く。ラモンも怒りの様子で奥に消える。
しかし、大活躍で出て来たマスクの男は、どう見てもディエゴではない。ずっと小柄で、マスクに半分おおわれた鼻はディエゴよりも鋭く高い。スタントは、似ている人物が基本ではないか。あまりに別人でやや興ざめ。しかし、観客には大受けだった。

第13場
呆然としているルイサや人々の前に、ディエゴがのんきな様子で出てきて、何かあったの?などと聞く。
ルイサや人々は、何があったじゃない!今の見たか!?あれは、誰だ?いや人じゃない、あの身軽さは、まるでヒョウだ、いやいや、あれはキツネだ、そうだキツネ、エル・ゾロだ!と大騒ぎ。
石塀がするすると動いて、正面に来る。人々はその前に集まり、イネスを先頭に村人たちが、一団となって声をあげてゾロをたたえる歌を歌いだす。
♪ Viva El Zorro !
群舞の人々の後ろでは、またゾロがロープを使っての大立ち回り。兵士たちが必死にドタバタと追いかける。消えたゾロの方角をたずねても、人々は違う方向を指し示す。
ガルシア軍曹もどたばた出てきて、俺があいつを捕まえて、名をあげるぞ、と言っている後ろからゾロが剣を突きつけ、ほう、捕まえられるものならやってみな、と言うや、ガルシア軍曹のズボンを切って、落としてしまう。足元に落ちたズボンをかかえ、ガルシアはあわてて逃げ去る。人々は、歓喜の声をあげて、ゾロをたたえる歌を歌う。
ゾロが走り出て、兵士に追われて正面の建物の裏に回りこむと、人々がその建物を押しまわし裏側を出すと、そこは建物の室内になっている。そのドアをバタンと開けて、ゾロが室内に入る。

第14場
室内の左手では、バスタブの中で、ルイサが入浴中。
ついたて越しに、物音に驚いて、ルイサが誰!?とたずねると、ゾロの方も驚いて、あ、これは失礼ルイサ、と思わず言ってしまう。
すると、ルイサが、どうして私の名前を知っているの?ゾロは、ついたてのこちら側で、しまった、という様子をする。
兵士に追われて、ついここへ飛び込んだのだ、と言うと、ここが安全だ、とか女性の入浴しているところだとか、よくご存知じゃない、と皮肉っぽく言われて、低い声音で、そう、俺は、人々の事なら、なんでもよく知っている、と言ってしまってから、俺バカっぽいという様子で舌打ちするような様子。いちいち、やる事が軽いね、この人は。
ルイサは、バスタオルを巻きつけてバスタブから出ると、ついたての後ろに行く。そこの下着を取っていただける?と言われて、ゾロは、剣の先で壁にかかっていた白い下着を取り、次に白いブルマーのような下ばきを取り上げて、しげしげと広げてみたりする。
ついたての後ろで、着替えながら、ルイサは、ゾロに色々たずねる。
どうして、あなたは、こういう事をしているわけ?
ゾロは、また声音を変えて、俺は人々を助けるためにやっているのさ。
着替え終えたルイサは、ゾロの前に立って、改めてゾロをながめ、まんざらではない様子で、話をするが、激しくドアをノックする音がして、ルイサは、兵士よ、隠れて!と叫ぶ。ゾロは、椅子に乗ると、天井を開けて屋根上に逃れる。間髪入れず、兵士二人がなだれ込み、ゾロがここに逃げ込んだはずだ、どこだ!と叫ぶ。
ルイサは、私は入浴していたけれど、誰も来なかったわよ、と言うが、兵士は、うそだ!ここに逃げ込んだのを見た。ここに居るはずだ、探せ!とルイサを押しのけて踏み込もうとするが、するっと天井から降りて来たゾロに背後から剣を突きつけられて、凍りつく。
私は、確かにこの人が入浴中に、この部屋の上にずっと居たが、紳士としてずっと目をつぶっていたよ、とキザな台詞をはいて、ドアからさっと出て姿を消す。あわてて追う2人の兵士は、もつれ倒れ、まんまとゾロは逃げおおせる。それを見送るルイサは、自分がゾロにひかれているという気持ちに気づき、その気持ちを歌う。
♪ In One Day

第15場
ジプシーたちの開いた酒場。ガルシアも、やって来て、イネスが、あら兵隊さん、などと、結構喜ぶ様子。にぎやかに、ジプシーたちが騒いで、フラメンコの群舞が始まる。テーブルをめぐって、男女のフラメンコ群舞は圧巻。
♪ Bamboleo
ひとしきりのダンスの後、ディエゴとラモンが登場。酒場のジプシーたちは、反感を込めて、足踏みで嫌悪を表し、イネスも、ここは友達にしか酒は出さない、などと言うが、ラモンは、じゃあ、ディエゴ、お前の友達ということで、と椅子をひいて座り、2人で飲みだす。
ラモンは、けっこうディエゴには、内心弟として憎からず思っている様子。
隅のテーブルにルイサが居るのを見つけ、ラモンは、ちょっと失礼、とルイサのところに行き、踊っていただけるかな?と言うと、ルイサは、なんで私があなたと踊らなくちゃならないの?などとつんけんしているが、渋々2人で踊りだす。
ここは、数少ない、ラモン/アダムのダンスシーン。とても優雅にルイサの手を取って、すべるように踊りだし、ルイサをかかえて倒したり、なかなか、素晴らしい。
やがて、踊り終えると、礼儀正しくひざをついて、私と結婚してほしい、と言うが、ルイサにあっさり拒否され、あげく、ラモンの恐怖支配を激しく非難し始め、あなたなんか、正統な血筋じゃないくせに!と極めつけの台詞をはいてしまう。それをきいたラモンは烈火のごとく怒り出す。手近の椅子を倒し、蹴りつけ、テーブルをひっくり返し、怒る怒る。
自分こそが、ここの支配者であり跡を継いで治めていけるのは、自分しかいないのだ。そして、この私の言う事を聞くのだ!といやがるルイサを抱き寄せ、無理やりものにしようとせんばかりに迫る。
そこに、ゾロが登場。
いきなり、ラモンの首元に剣を突きつけ、離れろ!と命令。はっと、ルイサを離して、両手を広げて、じりじりと後退するラモンに、なおもゾロは剣を突きつけ、お前の酷いやり方をずっと見てきた、そのやり方を改めるのだ、俺はずっとお前を監視しているぞ、これが、そのサインだ!
言うなり、ラモンの胸にササッと剣をふるい、消えていく。
はっと、胸を押さえて、ラモンはころげるようにジプシーたちにぶつかるが、押し戻されて、舞台中央に来ると、苦渋の表情で、押さえていた手を広げる。すると、シャツの胸には、赤いZの血文字が浮き上がっているのだった。
舞台暗転

第1幕終了。

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